2011年08月14日

大船渡屋台村は、健康安全な食材を取り扱います

大船渡屋台村の食材思想




「 地産地消 」



被災地大船渡では、すべての生産者が再建に向けて必死で働いておられます。

大船渡屋台村は、地域の人々の心を癒す場所であると同時に、地域経済の再興のための場所でありたいと願っています。

本来、大船渡は日本一の水揚量を誇ったサンマをはじめとする海産資源の宝庫です。

しかしいまは、漁業施設設備は壊滅的打撃を受け、操業再開にはまだ時間がかかります。

農業もまた、決して健常とはいえない状況です。

現在放射性物質の汚染により岩手県産牛の出荷が停止の状況です。

農家の皆さんもまた再建に向かって、必死に戦っていらっしゃいます。

私たち大船渡屋台村は、積極的に地元産食材を扱い、地域の生産者の方々の再建に微力ながら貢献したいと考えております。



「 全国の地域再生の想いとともに 」


残念ながら、現時点ではまだまだ大船渡の生産能力回復には時間がかかりそうです。

地域外からの食材を集めなければなりません。

しかし、どこから何を仕入れればお客様に喜んでいただけるのか?

試行錯誤の結果たどり着いたのが、

次の3つの条件でした。

 ・健康に育てられた安全な食材

 ・地域再生、循環型というキーワードを持った食材

 ・屋台のお客様に受け入れていただける高級すぎない食材


健康に育てられたものは、美味しく安全であるはず、傷ついた被災者に食べてもらう食材はなにより安全であるべきです。




「お値打ち価格」


私たちの大船渡再興への想いと、全国各地で夫々の地域で地域再生に頑張る人たちの想いを重ね合わせて力にしたいと思います。

健康に一生懸命作られた本物食材は、比較的高級であるはず、私たちは屋台として期待される価格でお料理を提供しなければなりません。そこで、以下のような食材に調理の工夫を加えて、安全美味しく程よい値段を実現するべく努力いたします。

・企画外の既存流通で評価が得にくい品
・旬の作物で相場が下がっていいる品
・畜肉などでは、消費されにくい部位

などを、できるだけ多くの複数屋台でメニュー化し、発注量をまとめることで送料などの負担も減らし、良いものをお値打ちに提供できるよう工夫します。


「生産者の方々とともに」


現在すでに、各地より食材供給のご提案をいただいており、本当に感謝しております。

北海道十勝清水町の十勝スロウフード様より、循環型農業で育てられた健康な牛肉
山形県庄内町の庄内町商工会様より、月山山麓立谷沢川の名水で育てられた岩魚
沖縄県の琉風様より、農商工連携事業でとりくまれている琉球島和牛

などのほか、

大阪市中津より、情熱うどん讃州様には、屋台村店主に対する大阪での調理技術指導受入をご提案いただきました。

全国の、すばらしく熱い想いを持った方々のご協力ご支援をいただき、屋台村は開業に向けて準備を進めています。

屋台店主の仕事はすばらしい食材を、当地大船渡のお客様にご満足いただけるだけのメニューに作り上げることであると自覚しております。

決して調理のプロ集団ではありませんが、屋台の強みであるコミュニケーションの力を生かして、お客様のご意見をどんどん取り入れて人気のメニュー作りに挑戦します。

どうぞよろしくお願いいたします。